ロバート・マッキーの『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生み出す方法』という本を読みました。
ダイアローグはモノローグを含めたセリフ全般という感じですね。さまざまな作品のダイアローグを分析しつつ、ダイアローグの設計方法について論じています。
読んでよかったな、というのが正直な感想です。割と厚い本なのですが(A5判で400P近くある)、読む価値は充分にあると思います。こう……普段なんとなくで感じていたことを言語化して明瞭にしてもらえた気がします。これが明瞭化か……(違う)
個人的には、
・人の言葉には「言うこと」「言わないこと」「言えないこと」の三層がある
・ダイアローグは、その登場人物が送ってきた全ての人生をさらった上で最後に出てくるもの
の辺りがおもしろかったです。
言われてみればそうなんですけど、自分では言語化できなかったことでした。
ただ表面に見えているものを書き取るだけではなくて、ちゃんとその人物の内面にある思考や感情まで鑑みたダイアローグは、見ていても「いいな」と感じますね。
ダメなダイアローグの例みたいなのも割と載っているので大分耳が痛い部分もありましたが(笑)、そういうのも含めて勉強になったなと思います。「読む価値がある」とか「勉強になった」とか言うとなんだか堅苦しく思われるかもしれないのですが、私は「は〜〜、おもしろ〜〜い!」って感じのテンションで読んでましたヨ
ちなみに、何か創作をする人でなくても、映画などに触れたときに「このダイアローグはこうこうこうなんだな」って見方ができるようになると思うので、読んでみていいのではないかなと思います。あと普通に人と会話するときの参考にもなりそうな感じですね。
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