Heartily song聞いてて思ったんですけど、かなでちゃんも音無くんのこと好きだったんですね。たしかに惹かれているっぽい描写はあるのだけど表情があまり変化しない子ですし、最終回で音無くんに「愛してる」と言われても「ありがとう」としか言わないのでどうなんだろうなってちょっと思ってました。あの場面に関しては自分も好きだと言ってしまうとまた愛が生まれてしまうから言えなかったんでしょうけど。そこで両思いになってしまうと音無くんや自分自身のやってきたことを否定することになってしまう。「あなたが信じてきたことをあたしにも信じさせて」は自分たちが結ばれることでこの死後の世界を「永遠の楽園」にしないための言葉ですよね。人生はたしかに理不尽で辛いこともあるけれど、それでも「生きることは素晴らしい」とかなでちゃんも音無くんも知っている。自分たちの信念でみんなを卒業させたその後で、自分たちがその信念を曲げるわけにはいかない。後悔なんてしたくてもできないんですよね。
しかし音無くんはよくあの状況から一人で卒業できたなって感じですよね。話の流れ的にはアナザーエピローグの方がしっくりくるぐらいですよ。ただアナザーだと自分の信じてきたことを自分自身が信じられなかったってことになるから辛い。本編の方もかなでちゃんがいなくなってからすぐに卒業したわけではなく、アナザーのように少しあの世界に残ってから卒業したのかもしれないですが。
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