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愛だろう

アレゼファデース!そんなわけで今月は先月のアレゼファデーに投稿したもののあとがきになります。
 
愛だろう ※ピクブラ
(そういえば現在ピクシブの方はアレゼファ作品全て非公開になっているので、他の作品もピクブラの方でご覧ください)
 
久しぶりに小説書きました。ちょっと長めのものが書けて満足。
あとがきも長くなってしまったのでたたみます。
 

タイトルは割と迷ったのですが、「最後まで読んでから見るとタイトルの意味がわかる」やつを一度やってみたかったのでこちらにしました。ちなみに没タイトルは「永遠を請う」でした。
 
時間としては二人任務時代を想定しています。魔獣との戦いでゼファーが大怪我を負い、意識朦朧としている中で「これが最後なら」とうっかり告白めいたことを言ってしまう話です。
 
余談ですが、魔獣自体はなんとか倒しています。負傷するもののアレンの治癒術で怪我を治して魔獣との戦いに勝利するけど気力が尽きて倒れてしまった、という感じです。
 
御使いたるもの死の覚悟はある程度持っているのではないかと思うのですが、それでも死んだら何も残らないんだなと気づいてしまうゼファーでした。アレンに対する「好き」という気持ちはずっとゼファーの中にしかないものだったので、ゼファーがこの世からいなくなってしまったらその気持ちも消えてしまうんですね。誰にも伝わることのないまま。それはちょっと嫌だなとゼファーは思うんです。
でもやっぱり直接「好き」と伝えることはできなくて、苦肉の策(?)で「好きでいてもいいか?」と訊くわけです。自分が消えた後もその約束が残るのなら、きっとこの気持ちも消えることなく、世界に残るはずだと。そんな永遠を願ったわけですね。
 
まぁ永遠なんて地獄なわけですが。
 
これ先に1ページ目だけピクログに上げていたのですが、そちらで見ていた人は2ページ目を見て「ウワーーッ」ってなったかもしれないですね(笑)。すみません!本当は続くつもりなかったんですよ。でもなんか……気づいたら……続いてましたね……。正直書くのめちゃめちゃ楽しかったです。
 
それはさておき、2ページ目は螺旋の中の話ですね。
目の前にいる男が共に戦場を駆けた相棒ではないことはわかっているのに、それでもまた約束の在り処を確かめてしまうリリウムのターンです。
でも暗示にかかっているのもあり、何故自分がそんなことを訊ねているのかはわかっていない感じです。暗示にかかっている間は意識も記憶も混濁しているイメージ。何故そんなことを訊くのかはわかっていないけれど、あの日の約束は今も有効なのだと確かめたくて訊いてしまうんですね。多分対峙する度に毎度訊いてます。あの日得た永遠が今もあることを確かめながら、それにほんの少しだけ安心しながら、それでもかつての相棒(と同じ姿の男)を手にかけ続けるんですね。何やってるんだお前。でもそうすることで確かに永遠に続くわけなんですよね。地獄ですね。永遠という地獄。終わりが見えないって普通にストレスですからね(社畜は語る)
 
その後は大分短い3ページ目。アレン視点です。
ここはあまり語ることないのですが、時間としては記憶の旅路です。記憶を遡っていく中で「なんか毎回「いいか?」って訊かれてんな」ってなるシーン。なんでそんなことを訊くんだろう、初めて訊かれたのはいつだっただろうと遡っていくと"あの日"に辿り着くんです。そこで初めてあの日の「いいか?」の意味を理解するわけです。自分の死の経験も相まって、あの日死にかけた相棒が何を思ったかがわかるんですね。
 
そして最後のページで現在になります。
1、2ページ目がゼファー視点、3ページ目がアレン視点だったので最後はどうしようかと思ったのですが、現在で二人の視点が交わるのいいなぁと思ったのでこんな感じになりました。アレン視点もうちょっと入れたかったなぁとは思ってますが……。
 
アレンの「いいよ」から始まりますが、最初はゼファーの「いいか?」から始まっているのでアレンの「いいよ」で終わらせたくてこうなりました。
(この後もう一回「いいかな」「いいぜ」のやり取りがありますが、"あの日"の「いいか?」に対する答えがアレンの「いいよ」で終わってほしいって意味です)
 
長い長い時間を経て、ようやくアレンからの"答え"が返ってくるターンになります。ゼファーの中ではあのときの「いいよ」で完結しているのですが、ゼファーの「好きでいても」の意味を理解したアレンはあの答えではちゃんと応えたことになっていなかったと気づくんですね。そうしてちゃんと応えようと思うわけです。
ゼファーとアレンって基本的に思考回路が同じなので、ゼファーが永遠を求めたようにアレンも永遠を求めるんですね。罪を半分背負うと言うぐらいのアレンですから、一人で消えてほしくないんですよ。君も、君の抱えた思いも。二人で分け合ったら、抱え合ったらきっと永遠にできるから。
そして元々永遠を求めていたゼファーもそれを受け入れるんですね。ここゼファーの性格から考えたらもうちょっと渋りそうな気もしますが、惚れた弱味ということで(笑)。ずっと望んでいたことですし。
 
一人だったら地獄だったかもしれない永遠も、二人で抱えられるならそれはきっと地獄ではなくて……というお話でした。
 
 
 
……うわあとがき長いな!(笑)
字のあとがきを字で書くってなんだか妙な気分でしたが、あとがきは読むのも書くのも好きなのでしょうがないですね!(何が)

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