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本物の記憶

最終章で、ゼファーさんがフェイルさん(偽)の記憶を読み取るシーンがありますが、なぜフェイルさん(偽)はフェイルさん(真)の記憶を持っていたんですかね。「顔を変えて入れ替わった」と言っていたので、顔だけがフェイルさんで本体(中身)自体はディナンさん(ややこしいのでフェイルさん(偽)のことはディナン呼びでいきます)なんだと思ってました。でもそれだと顔だけがフェイルさんなので、フェイルさんの記憶を持っていることにはならないですよね。
「入れ替わった」なので、ディナンがフェイルの顔になったようにフェイルもディナンの顔になってるとかいうこともあるんでしょうか。「肉体を得た」とも言ってますし、実はフェイルの身体を乗っ取ったような感じなんですかね……?いやでもフェイルさん殺されてますからね……?死人の身体に自分の精神を入れて、前の自分の身体に死人の精神を入れるってことになりません?いや元のディナンさんも生きてるかわからないので後者はセーフ(何がセーフなんだ)かもしれないですけど。ただこれをやったところでやっぱり記憶はついてこないと思うんですよね。肉体に記憶が付随しているのかもしれないですけど。なんか段々哲学的な話になってきましたね(文系なので医学的にではなく哲学的になってしまう)。
 
えっと、ちょっと一旦戻って、そもそもディナンがフェイルの記憶を持っているのはどこからわかるのかって話をしておきましょう。
まず、ゼファーさんはカナちゃんの7歳の誕生日のことは知りません。沢でカナちゃんとベルベットさんが会話するシーンがありそれをゼファーさんは立ち聞きしていますが、「7歳の」誕生日とはカナちゃんは言ってません。そもそもどこまでが本当のフェイルさんとの思い出なのかわかってないわけですからね。
という前提の上でゼファーがディナンの記憶を読み取るシーンへ戻りましょう。読み取るシーンというか、読み取った記憶をカナに伝えるシーンですね。ここで初めて「7歳の」誕生日というワードが出てきます。そこまでは本当のフェイルさんだったと。これが不思議なんですよねぇ。
 
文章で説明するのがきつくなってきたので図をご用意しました(笑)
時系列はこうですね。
 
顔を変えて入れ替わっただけであるなら本物のフェイルの記憶をディナンは継承してないのではないかと思うんですよね。だからなぜディナンがフェイルの記憶を持っているのかという話になるわけですよ。あっ図使ったらめっちゃ簡単に説明終わった(笑)
ディナンがフェイルの記憶を継承しているのであれば、それはどうしてなのだろうかということなんですよ。実は単に顔が変わっただけというわけではないのかもしれないですね。
 
あー、でも単純に「情報」としてフェイルの記憶を持っていた可能性もありますかね……?いやでもそれだと7歳の誕生日にどうこうっていう感じにはならないかな(記憶は映像として脳に残るのかみたいな話です。記憶が映像なら情報は文字かなみたいな。いや記憶が映像だという気も情報が文字だという気もしないのでちょっと上手いこと言えないんですけど)。
 
 
余談ですがディナンがフェイルさんの記憶を持っているのなら、その記憶(その時々の感情なんかも含まれるのかな)を持ちながらカナちゃんにあぁいうことをしていたんだなと考えるとやべーなってなりますね。マジで人の心がないというか。というか人間かどうかも怪しいレベルですけど。
 

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