輪るピングドラム一挙
せいぞ〜〜〜んせんりゃくぅ〜〜〜〜!!
ニコニコで一挙放送やってたので見ました。放送当時も見てはいたんですけど、ずっと「また見たいなぁ」と思っていたのでありがたかったです。
にしてもすごいですねぇ。最終回まで見終わった直後のテンションでこれを書いているので、なんかあれなんですけど。すごいですねぇ。
話の展開そのものについて、というよりは物語の中で描かれているものとその表現の仕方がすごいというか。愛されなかった、選ばれなかった子どもたちが誰かに愛され、人を愛していく話なんですよね……。冠葉から晶馬、晶馬から陽毬、そして陽毬から晶馬へと「運命の果実」は渡されていくんですよ……。
自分自身「家族」というものに対して思うところがあったりなかったりするので、正直その辺りは興味深かったです。眞悧先生のセリフにあったかと思うのですが、家族であるというだけで子どもは親を愛さなければいけないんですよね。特に子どもにとっては親って世界そのものとイコールでしょうし。だから愛されなかったら透明になるしかないという……。まさに生きるか死ぬかなんですね。愛の獲得というものは。
おもしろいのは、作中だと血の繋がった家族ほど愛されている描写が無いってことですね。りんごちゃん、多蕗さん、ゆりさん辺りはわかりやすいかな。真砂子と冠葉も最終的には愛し合えるんですけど、それまでは真砂子の一方通行みたいな感じになってますし。
その一方で、血の繋がってない三人の方がお互いを思いやって「家族」している感じがするんですよね。運命の果実を分け合った仲ですし。家族ってなんだろうなぁ、愛ってなんだろうなぁってもにゃもにゃ〜っと考えさせられました。
細かい部分を拾っていくと本当にもっといろいろ考察できると思うのですが、そういうことができる作品は楽しいですね。
ちなみに今度はウテナとユリ熊嵐の一挙もやるみたいなので、そちらも楽しみです。もちろん新作のさらざんまいも。
PR