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木と木陰

レイズでカイルが「ジューダスは好きだけどリオンさんは苦手、ジューダスは優しかった」って言ってるんですけど、いやまぁそりゃそうだろうなって感じですね。リオンからしたらカイルは能天気で図々しくて馴れ馴れしい奴が一人増えたなってぐらいだと思うんですよ。リオンからしたら他人ですし。それに対して、ジューダスがカイルに優しいのは自分の身内だから……というか「あいつらの子供だから」かなと思います。そして自分の仲間でもある。「一度死んだ男が手にするには大きすぎる幸せ」なんですよ。生前に見られなかった夢、選ばなかった道を、本来存在しない時間において見せてくれた。あいつらの子供であるカイルを守ることは元々の使命ではあって、だから面倒を見ていたのだろうけど、それ以上に自分にもう一つの居場所を与えてくれた存在でもあるんですよね。自分の居場所。私の脳内イメージでは木と木陰なんですけど、安らげる木陰をくれた木のことは慈しもうと思いますよねって話です。

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