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知らない声が聞こえる

"誰か"の声が聞こえたり聴こえなかったりする漫画を描きました。
 
知らない声が聞こえる ※pixiv
 
正直あまり何も考えずに描いたので思いの外好評でびっくりしています。恐縮ですね。ありがとうございます。せっかくなので少しあとがきを書こうかなと思います。
 
  

一応時間軸は全て"現在"です。"今回"とでも言えばいいのでしょうか。螺旋の因果に決着を着ける今回の時間での出来事です。
 
サラがいるのはリュース近くの森です。カナと初めて出会った場所、ロッター村の跡地ですね。カナと出会ったときのように、誰かが襲われている声を聞いて駆けつけるけどそこには誰もいない……というシーンでした。ただリュースの近くなので、現代ではニーズヘッグのアジト近くでもあるんですよね。だからリリウムに監視されている、というのを入れました。この辺りのリリウムとミカーナのやりとりは描いていて楽しかったです。この二人好きなので。
ちなみにサラが「"村"もないんだよね」って言ってるのは、かつてそこに"村"があったことを知っているからです。覚えてはいませんが。「"街"もない」にするか「"村"もない」にするかで悩みましたが村にしました。サラは覚えてないので街でもよかったんですけど。
 
その後は少し飛んでサラとリッピの出会いの場面になります。プロローグコミックを元にしているのですが、この二人の出会いも「魔物に襲われているところを助ける」のがきっかけなんですよね。その出会い方がカナと出会ったときと似ていたからなんとなく当時のことを思い出します。覚えてはないしちゃんと思い出せはしないんですけど。思い出すことはできないけど、何かが心に引っかかっているというぐらいではないかなと思います。
冒頭からずっとサラは"誰か"の声を聞いているのですが、リッピの話を聞いて"誰か"は"女神様"なのではと思うんですよね。作中ではずっと「聞こえる」と表記していてキャプションでだけ「聴こえる」と表記しているのですが、「聞こえる」と「聴こえる」では意味が少し違うんです。ただ音として耳に入ってきているだけだと「聞こえる」で、言葉の意味や内容まできちんと届いていると「聴こえる」なんですね。要はちゃんと聞こえているか聞こえていないかということなんですが、なので作中はあくまで「聞こえる」の方を使っています。サラの耳にはこの時点では"聞こえて"いるだけなんです。でもそれがいつかちゃんと"聴こえる"日が来る、それもそう遠くない内に……という意味を込めてこの使い分けをしています。
 
あと実はこの後もう3Pぐらいあったのですが、没にしました(笑)。毎度同じような展開のものばかりになってしまうのでやめたんですけど、声が"聴こえた"ところまで一応考えてはいました。私の心の中だけに閉まっておきますが、まぁ裏話として……。
この没3Pがあったら合計12Pで本作れそうでしたけどねー。10数ページぐらいでほいほい本作ってたら破産するのでしませんが……。
 
 
あとがきとしてはこれぐらいでしょうか。何も考えずに描いたとか言った割には書くことありましたね……(笑)。

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