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追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する

「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」のコミカライズ版を読みました。
3巻が発売されたときに無料公開されてかなり話題になっていたようです。自分がそれを知ったときは既に無料公開期間は終了していたのですが、あまりにも気になったので単行本を購入して読みました。
 
「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」通称「チー付与」は、いわゆる「なろう系」ライトノベルが原作になっています。
あらすじはまぁタイトル通りなのですが、「王獣の牙」というギルドで強化付与魔術師として働いていた主人公のレインがある日ギルドを追放されます。強化付与魔術師は、武器や防具に強化ポイントを付与することでその性能を上げることができます。ただし強化ポイントは付与するだけでなく、他の武器から他の武器へと移動させることもできます。ギルドを追放されたレインは、今までギルドの装備に付与し続けた膨大な量の付与ポイントを回収し、自分の装備に付与させることで冒険者として生きていくことにします。
 
というこの作品のコミカライズがなぜこんなに話題になっていたかというと、理由はコミカライズ版のヤバさにあります。ちょっと検索などしてもらえるとヤバさをまとめた記事やツイートなどがすぐに見つかるかと思います。
どうヤバいかと言いますと、セリフ回しやギャグのキレが凄まじいです。独特なギャグが突如として放り込まれる感じはなかなかクセになります。それだけでもヤバいのですが、何がヤバいってそんなギャグは原作に全く存在しないというところです。ギャグやセリフどころか諸々の設定や展開も原作には存在しないそうで、「無から生えたコミカライズ」と呼ばれているくらいです。主要キャラ(コミカライズの主要キャラが原作で主要キャラなのかも最早怪しい)の過去や因縁などまで無から生えているそうです。コミカライズとは一体何なのか。
しかも無から設定を生やした上で上手く再構成している辺りがまたとんでもないんですよね……。
検索かけたときに出てくるであろう有名な(?)シーンが
 
「はっ やっ くっ 振っれっよォォオオオオ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
「いっつもキモいんだよ!!!土色の服なんか着やがって——ッ おばあちゃんに買ってもらったのか!?」
 
だと思うんですが、セリフのキレッキレさもさることながら、この人たち直前までかなりギスギスしていたんだからすごいですよね。ギスギスの原因となった「リリィ(ポニテの方)はマーガレット(ツインテの方)の姉を見殺しにしたのではないか」という設定もなんと原作にはないそうです。無から生えている。
そんな因縁を乗り越えて和解した二人のことを犠牲にしたくないレイン……みたいな激アツシーンなんですよこれ。ここだけ見るとそうは見えないんですが(笑)。原作にはない設定を生やしながらアツい展開に構成しているとんでもないコミカライズとなっています。本当にとんでもないぞこれは。
 
ヤバいと話題になっていただけあって本当にヤバい作品でした。この方向性のヤバさはそうそうお目にかかれるものではないので、良いものを見られたなぁと思います。
まだ3巻までしか出ていないので、今後もストーリーは続いていくと思われます。今後も楽しみです。なんなら更に突き抜けていってほしいです。

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